WindowsXPのサポート期間が終わる頃に大きなニュースになりました。一般の方はあまり気にしていないかもしれませんが、サポート期間は大変重要です。
サポートが切れるとセキュリティの更新ができなくなり、ウイルス感染やハッカーからの攻撃のリスクが高まります。
Windows、Macのサポート期間の一覧をまとめておきますので参考にしてください。
※クライアントOSのみ掲載しています。サーバーOSは今回掲載していません。
Windows
Windowsのサポートには、メインストリームサポートと延長サポートがあります。それぞれ5年、計10年としてサポートすると言われています。
メインストリームサポートはセキュリティ更新プログラムの提供はもちろんのこと、その他に新機能・仕様のリクエスト、不具合の対策など、セキュリティ関連以外(不具合など)に対する更新プログラムも提供されます。
延長サポートでは主にセキュリティ更新プログラムの提供となります。
Windows XP、vistaはすでにサポートが終了しています。
クライアントOS | 提供開始日 | メインストリームサポート終了日 | 延長サポート終了日 |
---|---|---|---|
Windows 7 | 2011年2月22日 | 2015年1月13日 | 2020年1月14日 |
Windows 8.1 | 2013年10月18日 | 2018年1月9日 | 2023年1月10日 |
Windows 10 | 2015年7月29日 | 2020年10月13日 | 2025年10月14日 |
最も早くサポート終了を迎えるのはWindows7で、2020年1月14日にサポートが終了します。
Windows10はMicrosoft社が最後のOSと言っていますが、2025年以降どのようになるかは現時点では明確になっておりません。
「私はWindows10を使っているから2025年までは大丈夫」と思っておられる方、少しお待ちください!
Windows10は少し特殊なサポート期間の設定となっています。
Windows10のサポートについて
マイナーアップデート
Windows10の更新プログラムは毎月10日前後に提供されています。更新のために毎月10日前後にパソコンの処理が遅くなることがあります。
メジャーアップデート
約半年に1度大規模なバージョンアップがあります。アップデートには再起動が求められ、更新適応に数時間かかる場合もあります。アップデート後にPCが完全に落ち着くまでに数時間~半日程度の時間が必要です。また、新しいバージョンリリース直後はバグが多く、安定するまでに3~4ヶ月かかっています。時間に余裕のある時に実行しましょう。
メジャーバージョンアップごとに約18カ月のサポート期間が定められており、Windows10を利用するだけで2025年10月までサポートを受けられるというわけではありません。言い換えれば、2025年10月までサポートを受けるためにはメジャーアップデートを実施する必要があります。
現在のメジャーバージョンとサポート終了日は次のようになります。
クライアントOS・バージョン | 提供開始日 | サポート終了日 |
---|---|---|
Windows 10
(バージョン1507) |
2015年7月29日 | 2017年5月9日(済) |
Windows 10
November Update (バージョン1511) |
2015年11月10日 | 2017年10月10日(済) |
Windows 10
Anniversary Update (バージョン1607) |
2016年8月2日 | 2018年3月(仮) |
Windows 10
Creators Update (バージョン1703) |
2017年4月5日 | 2018年9月(仮) |
Microsoft社は「Windows 10の今後のメジャーアップデートは3月と9月の年2回、定期的に実施する」と発表しています。開発状況などにもよるとは思いますが、この発言と18カ月のサポート期間を組み合わせると、次のような予測が立てられます。(名称・日付は仮です。参考としてご覧ください。)
2018年
2019年
~ 中略 ~
2023年
2024年
2024年3月が最後のメジャーアップデートとなりそうです。
Mac
Macのサポート終了日は非公開です。サポート期間はとても短く、約2年程度とされることが多いようです。
なお、セキュリティ上の重要な問題が発覚した場合は2つ前までのOSがサポートの対象となっているようです。2018年1月現在、macOS High Sierra(10.13)が最新のOSですので、macOS Sierra(10.12)、OS X El Capitan(10.11)までが対象ということです。
まとめ
一般の方はこれまでWindowsパソコンの買い替えでOSをアップグレードしてきた方が大半ではないでしょうか。
インターネットを介してOSをアップデートするという行為が手軽である反面、リスクも伴います。データのバックアップを取っておくことはとても重要です。
繰り返しになりますが、2020年にはWindows7のサポートが切れます。Windows7からWindows10にすることでこれまで使えていたソフトウェア・周辺機器が使えなくなる可能性があります。また、サポートが切れるとWindows7対応ソフト・機器が徐々に一般市場から姿を消していきます。それまでにどのように移行するかをしっかりと計画しておくことが大切です。